「最近、部屋中にラグドールの抜け毛が舞ってしまって困っている…」
ラグドールと暮らし始めて、最初のぶつかるのが「抜け毛問題」です。しかも、適当に選んだブラシでは毛が取れないどころか、愛猫がブラッシングを嫌ってしまうことも…。
そして、ブラッシングを嫌がりそのまま放置していると、毛玉だけでなく皮膚病やストレスにもつながります。
この記事では、ラグドールに適したブラシの選び方から、おすすめ商品までを「用途別」にわかりやすく紹介します。
最後まで読むことで、あなたと愛猫、どちらにとっても「ストレスのないブラッシング習慣」を作る第一歩になるはずです。
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ラグドールに最適なブラシの選び方【用途別】
ラグドールはふわふわの長毛が魅力ですが、その美しい被毛を保つには、用途に合ったブラシの使い分けが欠かせません。以下の4つの用途別におすすめのブラシを紹介します。
- 抜け毛対策用
- 毛のもつれ防止・毛玉ほぐし用
- 仕上げ用
- マッサージ用
1.抜け毛対策用

抜け毛対策に適したブラシは「スリッカーブラシ」と「ピンブラシ」です。
スリッカーブラシは、ピン同士の間隔が狭いため、被毛に絡んだ抜け毛をしっかり取り除けます。
しかし、ピンの材質が金属のため皮膚が傷つきやすいです。飼い主さんは安全を考慮して、先端に玉がついているスリッカーブラシを選ぶようにしましょう。
ピンブラシは、スリッカーブラシとは逆で、ピンの間隔が広く材質も柔らかいのが特徴です。猫の肌に優しく、抜け毛を絡め取れます。飼い主さんは普段使い用にピンブラシを用意しましょう。
ラグドールは長毛猫なので、被毛の量は一般的な猫よりも多いです。抜け毛対策用のブラシは必須です。
2.毛のもつれ防止・毛玉ほぐし用

毛のもつれを解消したり、毛玉をほぐしたりするのに最適なブラシは「スリッカーブラシ」と「コーム」です。
毛のもつれとは、被毛が絡まり毛玉になる前の状態のことを指します。毛のもつれをほぐすことが毛玉防止につながります。
やり方は、被毛が絡まった部分にブラシを当て毛並みに沿って梳いてあげましょう。毛のもつれが解消されます。
毛のもつれが多いときはスリッカーブラシが最適です。ピン同士の間隔が狭いので、効率的に毛のもつれがほどけます。
3.仕上げ用

ブラッシングの仕上げに最適なのが「コーム」です。
コームは被毛についたホコリや細かい抜け毛を取り除き、毛並みを整えて自然な艶を引き出します。目が細かいため、ノミやダニの除去にも役立ちます。
具体的には、スリッカーブラシやピンブラシでの抜け毛ケアを終えた後に使いましょう。見た目も清潔感もワンランクアップします。
4.マッサージ用

ラグドールがまだブラッシングに慣れていないときに役に立つのが「ラバーブラシ」です。ラバーブラシは、長毛猫に使っても抜け毛は取りにくいですが、マッサージの効果があります。ラグドールに「ブラッシングは気持ちいいこと」と覚えてもらい、慣れさせることが大事です。
ラグドール初心者は、まずはラバーブラシでスキンシップを図って信頼関係を築いていきましょう。
ここまで用途別に適合したブラシの紹介をしてきました。
以下の表を参考に「抜け毛をどうにかしたい」「毛玉が気になる」など、今のあなたにとって必要なブラシを選んでみてください。
それぞれのブラシの使い分けまとめ | |||
---|---|---|---|
ブラシの種類 | 主な用途 | 特徴 | 補足 |
スリッカーブラシ | 抜け毛除去・毛玉ほぐし | ピンの間隔が狭く、細かい毛玉や抜け毛も取れる | 刺激が強めなので短時間での使用がベスト |
ピンブラシ | 日常のケア・軽い抜け毛対策 | ピンの間隔が広く、肌に優しい | 普段使いに最適 |
コーム | 仕上げ・細部の調整 | 粗目と細目で毛並みを整える | 耳裏などの細かい箇所にも対応 |
ラバーブラシ | ブラッシング慣らし・マッサージ | やわらかく猫に安心感を与える | 初心者・嫌がる子向け |
初心者がまずは揃えるブラシ
ラグドールを飼い始めた初心者が、最初に悩むのが「どのブラシを揃えればいいのか」です。
ここでは「慣れ→ケア→除去→仕上げ」という流れで、初心者でも失敗しないブラシを揃える順番を紹介します。

ラグドールがブラッシングに抵抗を示さないよう、最初はラバーブラシで優しく撫でることからスタートしましょう。シリコン素材で肌あたりが柔らかく、猫にとってはマッサージされているような心地よさがあります。スキンシップをとりながら、「気持ちいい時間だ」と覚えてもらうのが目的です。
ラグドールがラバーブラシに慣れてきたら、ピンブラシにステップアップしましょう。ピンブラシはピンの間隔が広いので、被毛に引っ掛かりにくい優しい設計です。そのため、毎日のケアに最適です。抜け毛を軽く除去しながら、ふわっとした毛並みを保てます。
被毛が絡まり始めたら、スリッカーブラシの出番です。スリッカーブラシはピンの密度が高く、細かなもつれをしっかり除去できます。飼い主さんは、毛玉になる前のケアで皮膚病や通気性の悪化を未然に防ぎましょう。
最後はコームで全体を整え、仕上げましょう。コームは被毛のホコリや汚れを取り除き、毛並みに艶を出す効果があります。また、細かい部分(耳裏・首まわりなど)のケアにも便利です。
初心者がブラシを揃えるときは「どれか1本」ではなく、ラグドールの成長に合わせて準備することが大切です。
ラバーブラシから始め、ラグドールにブラッシングは気持ち良いことだと覚えさせましょう。
ラグドールにおすすめブラシ5選
ブランド・商品名 | シンカ トレルンダ君 猫用 長毛 | 猫壱 魔法のブラシ ピンブラシ | SanMori スリッカーブラシ | 岡野 ONS 高級両目金櫛 大 コーム | ファーミネーター 長毛猫用 |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
参考価格:Amazon ※価格は2025年8月時点 | 1,677円(税込) | 2,173円(税込) | 2,652円(税込) | 1,770円(税込) | 4,299円(税込) |
大きさ | 幅8.6cm×奥行4.9cm×高さ3.7cm | 幅7cm×長さ21.5cm×高さ4cm | 幅8cm×長さ20cm×高さ5cm | 幅3.5cm×長さ19.5cm | 幅7.6cm×長さ15cm×高さ5cm |
用途 | ブラッシング慣らし・マッサージ | 日常のケア・軽い抜け毛対策 | 抜け毛除去・毛玉ほぐし | 仕上げ・細部の調整 | アンダーコート除去用 |
シンカ トレルンダ君 猫用 長毛 ラバーブラシ|愛猫のマッサージ用に

ラグドールを飼い始めたばかりで、まずはブラッシングに慣れてもらいたい飼い主さんにおすすめなのが、このラバーブラシです。
このブラシは、柔らかいシリコン素材で肌当たりが非常に優しく、マッサージ感覚で使えます。猫が嫌がりにくいのが最大のメリットで、特に初めてブラッシングされる子猫に最適です。
一般的にラバーブラシは長毛種には不向きですが、この商品は長毛猫用に設計されています。
実際に10回ほど毛並みに沿って撫でると、しっかり抜け毛がブラシに絡みました。

「いきなり針金タイプのブラシは不安…」という飼い主さんにとっては、ラグドールとの信頼関係を築く最初の1本として最適です。
\マッサージで血行が促進され健康維持にも/
猫壱 魔法のブラシ ピンブラシ|初心者の普段使いに

ラバーブラシでブラッシングに慣れてきたら、次は抜け毛を回収しつつ、マッサージ効果も期待できる猫壱 魔法のブラシ ピンブラシがおすすめです。ピンはナイロン素材で柔らかく、間隔も広めです。抜け毛を無理なく除去でき、ラグドールが痛がる心配もほとんどありません。

実際に使ってみると、うちのラグドールはブラッシング中に目を細めてくつろいだ様子で、まったく嫌がりませんでした。
さらに、遠赤外線加工が施されており、ブラッシングするたびに毛に艶が出るのも大きな魅力です。
ちなみに「抜け毛がピンに絡んでしまい掃除が大変」という声があります。そういった場合は、コームを使い抜け毛を浮かせることで回収しやすくなります。手で直接取るより短時間でブラシの掃除ができます。

「愛猫が痛がらずに毎日のケアをやりたい」と思う飼い主さんに、最初のピンブラシとしておすすめです。
\遠赤外線効果で被毛の艶だし効果も/
SanMori スリッカーブラシ|毛玉ほぐしと抜け毛除去に

毛玉になりやすく毛のもつれが多いことに悩んでいる飼い主さんにおすすめなのが、SanMori スリッカーブラシです。
このブラシは、ピンが細かく配置されており小さな毛玉でもしっかりほぐせます。先端にビーズが付いているため、長時間の使用でも猫の肌を傷つけにくいです。
さらに、ボタンひとつで毛を簡単に浮かび上がらせる機能があり、掃除の手間も最小限で済みます。

私が別のスリッカーブラシを使っていたときは、コームをピンに差し込んで溜まった抜け毛を取っていました。差し込む手間が減るのは本当に楽です。
「毛玉や抜け毛処理が本当に面倒……」という飼い主さんにとって、一度試す価値は十分にあります。
\Amazonのブラシカテゴリで1位を獲得/
岡野 ONS 高級両目金櫛 大 コーム|毛のほつれ解消と仕上げ両方使いに

ブラッシング後の毛並みをふんわり整え、美しい仕上がりを目指したい方には、このコームがおすすめです。スチール製でしっかりとした重みがあるので、ラグドールのような長毛種でも力負けせず滑らかに梳かせます。
我が家では、スリッカーブラシのあとにコームで仕上げをしています。粗目で毛並みを整えたあとに細目で毛の絡まりをほぐすことで、被毛がふんわりと立ち上がり、艶もきれいに出ます。

また、コームはピンブラシやスリッカーブラシのピンに絡まった抜け毛を取るのにも便利です。ブラシのお手入れにも活躍します。
「仕上げにも使える、1本で多機能なブラシがほしい」と考えている飼い主さんに、ぜひ手に取ってもらいたいコームです。
\耳裏など細かい箇所のブラッシングにも最適/
ファーミネーター 長毛猫用|週に1回の抜け毛対策に

「毎日ブラッシングしているのに、部屋のあちこちに毛が溜まっていく…」
そんな換毛期特有の悩みを抱える飼い主さんにおすすめなのが、ファーミネーター 長毛猫用です。
このファーミネーターは、アンダーコートが生えているラグドールのような長毛種専用に設計されています。特に換毛期はアンダーコートが一気に抜けるため、通常のブラッシングだけでは追いつかないこともあります。
ファーミネーターは、週1回の使用で日々の掃除が圧倒的に楽になるほどの抜け毛ケアが可能です。
実際に使ってみたところ、数分のブラッシングで手のひらに収まるほどのアンダーコートが取れ、掃除機の回数が減りました。

ただし、金属刃による刺激が強いため、使用は週1回を目安にし、肌の様子を見ながら使うのがおすすめです。
「掃除機をかけても抜け毛がなくならない…」とお悩みの方は、ぜひファーミネーターで“週1の本気ケア”を試してみてください。
\ブラッシング嫌いな子の換毛期対策に/
ラグドールのブラッシングを助けるアイテム2選
ラグドールのブラッシングを快適にするための補助アイテムを2つ紹介します。どちらも「ストレスを減らす」という点でとても有効です。
1.犬猫兼用グルーミングスプレー|乾燥や静電気が気になるときに

乾燥する冬に「静電気」と「抜け毛の飛散」の悩みを解消したい飼い主さんにおすすめなのが、このグルーミングスプレーです。ブラッシング前に軽くスプレーするだけで、被毛がまとまり、ブラシ通りがスムーズになります。
このスプレーは、天然成分100%でラグドールが舐めても安心です。無香料のため、香料付きのブラッシングスプレーを使った後によくある体臭消しの過剰な毛づくろいも防げます。
冬のラグドールのブラッシングは部屋に抜け毛が舞いやすく、その後の掃除が私には苦痛でした。ですが、このスプレーを使うようになってからは、抜け毛が散らからず掃除の手間が格段に減りました。
また、このスプレーにはチャ葉エキスによる優れた消臭効果もあります。シャンプー嫌いな子で体臭に困っている飼い主さんにもおすすめです。
「ブラッシングのたびに毛が舞う」「猫の体臭が気になる」
といった悩みを感じたら、このグルーミングスプレーで“快適なケア時間”を作る一歩を踏み出してみてください。
\シャンプーができない子猫やシニア猫の被毛ケアにも/
2.Figaro(フィガロ) CIAOちゅ~る|苦手部位も楽にケアできる魔法のおやつ

ラグドールのブラッシングで悩みがちな「お腹やお尻まわりを触らせてくれない…」というシーンで、頼れるのがCIAOちゅ~るです。
CIAOちゅ~るは猫の嗜好を徹底的に研究した高い食いつきが魅力のおやつです。子猫からシニアまで安心して使える豊富なラインナップで、その子の好みや特徴に合わせて与えられます。
特に、猫は食べている間は注意力が分散されるため、ブラッシングへの抵抗が和らぎます。
うちのラグドールはお腹まわりのブラッシングを嫌がるので、ちゅ〜るをお皿に出している間にブラッシングしています。途中で気づいても「おやつ>ブラッシング」という状態が続くため、ほぼ無抵抗です。
苦手部位のケアを成功させる「ながらブラッシング」に最適なおやつとして、CIAOちゅ~るはまさにブラッシング補助アイテムとして優秀です。信頼関係を壊さずにケアしたい飼い主さんは、ぜひ取り入れてみてください。
\猫用おやつの王道/
ラグドールのブラッシングは毎日行う

ラグドールの美しい被毛を保つには、毎日のブラッシングが欠かせません。特に長毛種のラグドールは、抜け毛を放置すると毛玉ができやすく、皮膚が蒸れて炎症の原因にもなります。
たとえば、お尻回りやお腹にできた毛玉に気づかず放置していた結果、通気性が悪化して皮膚病を発症するケースもあります。
皮膚病を防ぎ、ふんわり清潔な被毛をキープするためにも、1日1回のブラッシングを習慣化しましょう。
一歩先のケアを知りたい方には、より深く役立つ情報をご用意しています。
特に「なぜ毎日ブラッシングが必要なのか」「嫌がる子への対処法」「使うべきブラシ種類」は、以下の詳細記事にまとめています。
ラグドールのブラッシングは食後のリラックスタイムに

ラグドールのブラッシングは「食後2〜3時間後のうとうとしている時間帯」が最もおすすめです。食後は満腹感によって副交感神経が優位になり、猫の身体はリラックス状態に入ります。このときは警戒心が弱まり、静かにしていればブラッシングを受け入れてくれる可能性が高まります。
我が家のラグドールは、夕食後のベッドで寝ているときが、毎日のお手入れチャンスです。無理に起こすのではなく、寝ぼけているときに優しく背中を撫でながらブラシを通すことで、ほとんど嫌がられません。
一方で、以下のタイミングは避けたほうが無難です。
- おもちゃで遊んだ直後:興奮状態で触られることを嫌がりやすい
- 食事の直前:空腹でイライラしており、落ち着きがない
毎日同じタイミングでブラッシングすることで、猫の生活リズムに馴染みやすくなりケアが習慣化します。
「どうしても嫌がる場所がある…」という方は、“ちゅ~るを使ったブラッシングテクニック”も参考にしてみてください。
▶嫌がる場所をケアする「ながらブラッシング」のコツを見る
よくある質問【Q&A】
ラグドールのブラッシングでよくある質問を3つ紹介します。
ラグドールはスリッカーブラシだけあればいいですか?
いいえ、スリッカーブラシだけでは不十分です。
スリッカーブラシは毛玉をほぐすのに適していますが、毛艶を整えるには向いていません。
たとえば、ピンブラシは日常の抜け毛対策に、コームは仕上げや艶出しに活躍します。役割が異なるので、「1本だけ」よりも「複数を使い分ける」ほうが、愛猫も快適です。
ラグドールのブラッシングでスリッカーブラシは毎日使っていいですか?
先端にビーズがついていないスリッカーブラシは、毎日の使用には向いていません。金属ピンは刺激が強く、皮膚を傷つける可能性があります。
一方で、ピンの先端にビーズや保護加工が施されているタイプであれば、力を入れすぎない限り、毎日の使用は可能です。
ブラッシング後は、皮膚に赤みやかさぶたがないかを必ず確認し、異常があれば使用を中止しましょう。
ラグドールのブラッシングのやめどきは?
尻尾を振る、耳を伏せるなどの「嫌がるサイン」が出たら、すぐに中断しましょう。
ラグドールはとても繊細な猫種です。無理に続けると、ブラッシング自体を嫌いになってしまいます。
どうしても続けたい場合は、一旦やめて落ち着くのを待ちましょう。再開するときは、機嫌の良いタイミングを見計らうことが大切です。
まとめ:用途別にブラシを使い分けてラグドールの抜け毛対策をしよう
ラグドールの被毛ケアを成功させるためには「目的別に適切なブラシを使い分ける」ことが大切です。
- 抜け毛除去にはピンブラシやファーミネーター
- 毛玉対策にはスリッカーブラシ
- 毛艶アップにはコーム
- ブラッシング嫌い対策にはラバーブラシやCIAOちゅ〜る
飼い主が各ブラシの役割を理解し組み合わせて使うことで、毛玉や皮膚病の予防・被毛の清潔維持につながります。
今日から適切なブラシで習慣的なケアを始めましょう。
もしラグドールに大きな毛玉ができてしまったときの具体的な解決法を見る↓↓
「もう、ラグドールの抜け毛だらけの部屋で悩まなくていい」今日から試せるブラッシング後の掃除術についてはこちら↓↓
最後まで読んでいただきありがとうございました。あなたとラグドールが、毎日のブラッシングを通じてより良い信頼関係と生活を築けることを心から願っています。
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